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マレーシアの物流事情



 

マレーシアの物流事情


大和ハウス工業は9月22日、マレーシアで開発を進めていた物流施設が完成したと発表しました。

マレーシアの首都クアラルンプールの中心部から南西に約27キロメートルのセランゴール州シャーアラムに施設を構えています。


今回は、そんなマレーシアの物流事情についてまとめていきます。




 

物流市場における東南アジアにおけるマレーシアの位置付け


マレーシアの輸送・倉庫市場規模は、2011年から絶えず右肩上がりの成長を持続しています。

その理由として、以前のスタッフブログにて言及した通り

マレーシアの経済成長率は5%という堅調な推移を示していることと合わせて、

一人当たり国内総生産(GDP)もコロナ前の数値を超えています。

個人消費が伸長し、消費財を含めた総合的な流通量の増加が始まっているため、

国内物流および倉庫需要が高まっていることが分かります。



(※一人当たりの国内総生産(GDP)に言及した記事はこちら)


また、隣国のシンガポールと比較したときのコストの低さも、

将来的にマレーシアがASEANにおける輸送拠点となり得る可能性にプラスに働いていると言えます。




 

「ハラール物流」の需要


マレーシアは国民の60%がイスラム教徒であると言われています。

イスラム教徒(ムスリム・ムスリマ)が日常生活で口にするものや、身につけるものはイスラム法で規定がされています。

※原材料、医薬品、化粧品、加工品など

マレーシアはハラール先進国としても知られており、商品・物流・小売を対象にハラール認証を設けています。

マレーシア・イスラム開発局(JAKIM)が行う認証「MS」(Malaysia Standard)はもっとも厳しい基準ともいわれており、

JAKIM認証を取得した企業が、ASEANのみならず中東やアフリカに輸出をしている事例もあることから、

ハラール物流の需要もさらに高まっていくとされています。




 

まとめ


マレーシアの物流事情は今後さらにASEAN域内における輸送拠点となり得るポテンシャルがあります。

実際に生活をしていても物流インフラが整備されていることを感じることができます。

弊社では倉庫・工場物件もご案内が可能です。

ご興味のある方は是非お問い合わせください。