マレーシア国民の60%強を占めるイスラム教徒は、今月3月2日より断食を行っております。
聖典と呼ばれるクルアーンに則り、ラマンダンという月に約1か月間の断食を行います。
日の出前から日没までの間、一切の飲食(水も含む)を控えます。
*ヒジュラ暦(太陰暦の1つ)の第9番目の月の名前を「ラマダン」といいます。
また断食のことを英語でFasting(ファスティング)、マレー語でPuasa(プアサ)と呼びます。
また断食をする目的ですが、お金持ちも貧乏な人も等しく空腹や渇きの辛さを味わうことで恵まれない人々を思いやり、改めて平常の有難さに感謝し、より自身を清めようとする心を養うものです。
重労働者、重病人や高齢者、妊娠中・生理中・授乳中の女性、また乳幼児などは免除もしくは後日振り返る形で対応します。
代替として、貧しい人への施しを行うことも認められています。
日本にいると宗教とはあまり縁のない方が多いかもしれませんが、イスラム教徒は現在全世界で約19億人おり、キリスト教に次いで世界で2番目に多くの信者を持つ宗教です。
マレーシアで生活していると多民族国家であることがそれぞれの民族の習慣や祝日から実感できます。