
マラッカの昨今のホテル業界事情
マレーシアの中でも屈指の観光都市であるマラッカ。
2008年にはジョージタウンとともに、歴史的な街並みがユネスコの世界遺産に登録されました。
世界中からも観光客が来る観光都市マラッカですが、
今回はマラッカのホテル業界についてフォーカスを当てていきます。
マラッカの5つ星ホテル
多くのホテルがひしめき合うマラッカには、5つ星ホテルも数多く存在します。
Casa del Rio Melaka Hotel(カーサ デル リオ メラカ ホテル)
市内中心地に位置する高級ホテルで、オランダ広場にも徒歩5分程度で行くことができ、
散策に抜群なロケーションです。
Majestic Malacca Hotel(マジェスティック マラッカ ホテル)
白を基調とした外観が美しいホテルです。
イギリスの植民地時代であった1929年に故人の邸宅として建てられたものを、後にホテルに改装しています。
DoubleTree by Hilton Hotel Melaka(ダブルツリー バイ ヒルトン マラッカ)
ヒルトンの提供するホテルのため安心して宿泊ができます。
Hatten place Melakaというショッピングモールに隣接しているため、お買い物やお食事に便利な立地です。
その他にも素敵なホテルが多くあるので、ぜひチェックしてみてください。
ホテル業界の競争激化
世界的にブランド力のある5つ星ホテルを筆頭に、多くのホテルが軒を連ねるマラッカですが、
その一方で業界内での競争激化に伴い、複数のホテルが売りに出されています。
かつて5つ星ホテルだった「Equatorial Melaka(エクアトリアル・マラッカ)」もそのうちの一つです。
このホテルは22階建て、494室でPermodalan Nasional Bhdというマレーシアの会社が所有していますが、
2019年に閉鎖して以降営業をしていませんでした。
マラッカの観光業自体はコロナ禍後に訪問者数と観光支出が大きく回復している一方で、宿泊市場は競争が激しくなっているとされています。
現在のホテル平均稼働率は 約50% で、
ここ10年で客室供給が大幅に増加したことや、
民泊・短期レンタルの普及などで旅行者が多様な選択肢を持つようになったことが要因して稼働率が低迷し始めています。
今後の見通し
マラッカの2025年の観光客数は 1650万人 前後で2024年の1500万人から増加の見込みです。
また、州としても国際マーケティングにも力を入れており、
映画・芸能人を観光大使に起用するなどの取り組みも行われ、観光都市としては今後益々発展していくことが期待できます。