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中期国家計画「第13次マレーシア計画」



アンワル首相は7月末、2026~2030年の中期国家計画「第13次マレーシア計画」を議会に提出しました。


テーマを「開発の再構築」と掲げ、以下4つの柱から成っています。

1. 経済の高度化推進
2. 社会的流動性の促進
3. 行政サービス改革の加速
4. 国民の福祉と環境持続性の向上


世帯収入の向上策に加え、国民所得のより公平な分配を促進し、労働所得の国内総生産に占める割合を40%に引き上げることを目標に掲げています。

(なお労働所得のGDPに占める割合は、2020年のピークである37.4%から2024年には33.6%に低下しています。)


また、2030年までにマレーシアを世界30位以内の経済大国とし、一人当たり国民総所得をRM77,200(約18,300米ドル)に達する高所得国にすることも目標とのことです。



住宅改革については、IBS(工業化建設システム)、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入強化が進められる予定です。
住宅整備と合わせて、学校や診療所、公共インフラの共同開発も行い、2026年から2035年にかけて100万戸の手頃な価格の住宅を整備する計画が含まれております。

また、「購入選択権付き賃貸(Rent-to-own)」の拡充と、既存の手頃な住宅向け融資制度の改善も進められるとのことです。