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クアラルンプールの賃料相場の推移とその特徴



 

クアラルンプールの賃料推移と考察


不動産会社Nuwai IQIのレポートによると、マレーシアの平均家賃が前年比3.9%上昇し、2024年第4四半期(Q4)時点で平均RM2,052に達したとのことです。

これは過去5年で最も高い水準となります。

弊社は主にクアラルンプールの物件をメインに扱っていることから、

今回はクアラルンプールの賃料推移とその特徴について考察をしてみたいと思います。




 

クアラルンプールの賃料推移

クアラルンプールはマレーシアの中でも賃貸需要の高いエリアです。

前述のNuwai IQIのレポートによると、


2024年第4四半期(Q4)の平均賃料はRM2,847で、2024年第3四半期(Q3)よりわずかRM1低い金額で収束しました。




上記の表からもわかる通り、2024年の平均賃料は12か月前と比較すると10.2%下落しており、

これは2021年以来初となる、前年比よりも低い水準での着地となります。

このような現象が起きた原因について、以下の原因が挙げられています。


1)賃料の高騰により郊外へ流出したため

2)2024年は不動産取引が過去最高を記録したことから、一時的に賃貸需要が減少したため





 

クアラルンプールの平均賃料の変動からみる特徴


続いては平均賃料の変動率から過去5年ほどでどのような動きがあったのか、

そして現状のクアラルンプールの賃料相場の特徴についてまとめていきます。






 パンデミックの影響で2020年から2021年にかけての平均賃料は約26%の変動率で高騰しました。

その後2023年までは賃料の上昇が続いていますが、2024年は前述のとおり前年比を下回る着地です。

ただし、2024年の平均賃料が前年比で下落にも関わらずパンデミック発生時の最低水準を35%上回っていることがわかります。

このことから、パンデミック後の急激な変化は軟化し、市場が安定してきていることが想定できます。

2025年以降は急激な高騰はないものの、緩やかに安定した賃料の上昇が期待できます。




 

まとめ


今回、クアラルンプールの賃料相場の推移からパンデミック後の高騰を経て現在は市場が安定してきていることがわかりました。

これは、家を借りるテナント様にとっては今後の家賃の急激な高騰のリスクが低く、

一方で、物件を賃貸に出しているオーナー様にとっては安定した賃料収入が期待できるといえます。