マレーシア移住の人気の理由とデメリットを解説



マレーシアはロングステイ財団が調査している日本人の住みたい国ランキングで2006年から15年連続 (コロナ期間は投票なし)で1位となり、テレビでも多く特集され人気が続いています。なぜマレーシアが
「移住先」として選ばれているのか?そのメリットとデメリットをマレーシア在住11年目の弊社代表の視点から解説します。

>>> マレーシアの基本概要はこちら

 
 

  ~ 目次 ~

1.
マレーシアが移住先と選ばれる10の理由
 
 1. インフラが整っている
  2. 物価が安い
  3. MM2Hという長期滞在ビザ
  4. 英語が通じる
  5. 常夏である
  6. 親日国である
  7. 魅力的な住環境
  8. 東南アジア諸国へのアクセスが良い
  9. 治安が比較的に良い
       10. 食事が日本人に合う
       11. 子供の教育環境が良い

 

2.  マレーシア移住のデメリット
  1. 日本からそこそこ遠い
  2. 狭い日本人社会
  3. 四季がない
  4. 日本食とお酒、車が高い
  5. 病気になるといろいろ面倒
  6. 日本と比べてエンタメが少ない
         7. 日本よりも悪い治安
  

3.  総評



 

1. マレーシアが移住先に選ばれる10の理由

 

その1 : インフラが整っている

マレーシアの首都KL(クアラルンプール)では先進国レベルのインフラが整っています。生活するにあたって必須のインターネットも日本同様問題なく使え、日本のテレビを楽しむ事も出来ます。携帯もプリペイドが安価に使用出来ます。私も10年ほど住んでいますがずっとプリペイドです。

交通機関では電車やタクシーを安全に利用する事が出来ます。最近は駅の数も増えてきており、電車通勤する人も増えてきています。電車の路線はMRT、LRT、KTM、モノレール、KLIAエクスプレス等が首都圏にはあります。タクシーも日本と比べてかなりリーズナブルに利用出来き、Grub等の配車アプリを利用する事が常習化してきています。道路も他の東南アジア諸国(シンガポール以外)よりもかなり整備されており、自家用車の運転も問題なく可能となります。駐在員で自分で運転している方も多くおられます。


医療も先進国レベルで日本人の看護師または日本語通訳のサポートを受けれる病院も多くあります。マレーシアで出産される方も多くおられます。


 

その2 :物価が安い

テレビやセミナー等ではマレーシアの物価は1/3と言われがちですが、これは合っているようで間違っています。ただしくは【1/3のものもあるとなります。日本と比べてマレーシアの方が高くつくものもたくさんあります。
例)日本食レストラン、ユニクロ、無印良品、ダイソー、日本の米や調味料、お酒 etc...
食事に関して言えばローカルレストランにいけば1食300円以下で食べる事も可能ですが毎回は難しいでしょう。日本と比べてマレーシアの方が安いものは以下のようなものとなります。

・住居費(日本の都市部と比べて安価に広いマンションを借りる事ができる)
・水道代(電気代は日本とさほど変わりませんが、水道代は安いです)
・タクシー代(400-600円くらいでKL市内の行きたいところにはだいたい行けます)
・ローカルフード(お酒をたくさん飲まない限りは日本より安く飲食可能)
・ガソリン代金(マレーシアは産油国なの安いです。レギュラー53円/ℓ程度となります)
・食料品(水や野菜等が安いです(日本の物等輸入品を除く))

トータルで考えると生活水準にもよりますが、日本の  2/3 くらいのイメージとなります。マレーシアは常夏で衣服に使う費用が日本と比べて格段に抑えられます。総じて日本よりも安上がりで生活水準を上げた暮らしが可能となります。



 

その3 : MM2Hという長期滞在ビザがある

マレーシアがロングステイにおいて人気な理由の1つにこの MM2H(マレーシアマイセカンドホーム)という10年ビザ(現在は5年)があります。50歳未満と以上で取得要件が異なりますが、ある程度の収入と資産があれば取得可能となります。MM2Hに関しては こちらの記事 をご参照ください。


 

その4 : 英語が通じる

マレーシアは多民族国家と言われており、原住民であるマレー系のほかに中華系、インド系の民族が混在しております。各々の文化、言語がありますが、ビジネスでは英語が使われます。ベトナムやタイ等と比べても圧倒的に英語が通じ、片言でもコミュニケーションを取る事が出来ます。現地で生活するとなると、英語でやり取り出来る事は現地語しか通じない環境と比べてかなりのメリットとなり、ストレスを軽減に繋がります。


 

その5: 常夏である事

マレーシアは常夏の国です。そのため寒さが嫌いな方や乾燥肌の方には大変向いています。一年中気温が高いですが、最高気温は35度程度になり、日本の夏よりは過ごしやすいです。また、冬服を購入する必要性が下がるため、衣服代金も抑える事が出来ます。ゴルフ好きの方は1年中プレイする事が出来ます。冬場だけマレーシアにロングステイされる方も多くおられます。また、花粉も飛ばないことも大きなメリットとなります。


 

その6: 親日国である

マレーシアでは以前「ルック・イースト政策」が取られていた事もあり、マレーシア人は親日的です。また早くからマレーシアに来られていた先人達のおかげもあり、日本人はかなりリスペクトされています。移住する際に差別を受けるよりもリスペクトされる方が良いに決まっています。先人が築いた現地人からの信頼を落とさないよう律儀ある行動を心がけましょう。

最近はビザが緩和された事もあり、多くのマレーシア人が日本へ旅行しており、インバウンド需要も高まっています。日本好きのマレーシア人は多く、日本人というだけで色々と話しかけられる事もあるでしょう。



 

その7:魅力的な住環境

上述の物価のところでも書きましたが、マレーシアではプール・ジム付きのコンドミニアムを安く借りれる事が可能です。もちろん日本の田舎と比べるとそうでもないですが、都心部と比べると1/3程度になるかと思います。例えば 120平米の3LDKを15万円程度 、KLCCの都心の築浅でも60平米の1LDKで7~10万円程度で借りる事が出来ます。超高級のリッツカールトンでも一番小さい間取りで18万円程度から借りる事が出来ます。
リッツカールトン物件情報

マレーシアに住む事で住居費を抑えつつ、開放感のあるお部屋に住むという一石二鳥の生活をすることが可能となります。


以下は国別の不動産価格の比較となります。マレーシアが如何ににリーズナブルかが分かります。




 

その8 :東南アジア諸国へのアクセスが良い

マレーシアは東南アジアの中でも中心に位置しており、周辺諸国へのアクセスが容易となります。エアアジアの本拠地でもあり、安く旅行する事が可能です。週末にバリ島やタイ旅行等を簡単に出来ます。現在延期となっておりますが、シンガポールとKLを繋ぐ高速鉄道の計画もあります。


 

その9: 治安が比較的に良い

東南アジアという事で治安が悪いと思われがちですが、マレーシアは日本にいる方が思っている以上に治安は良いです。もちろんひったくり等の軽犯罪は良く起こりますので注意する必要があります。他の移住で人気なフィリピンやタイより治安は良いと言えるでしょう。


 

その10:食事が日本人に合う

マレーシアにはマレー系、中華系、インド系が混在しており各民族で料理も違ってきます。その中でも中華系の料理は日本人に合うものが多く、また日本食レストランも多いので長期滞在で食の面で困る事は少ないです。


 

その11 : 子供の教育環境が良い

マレーシアでは多数のインターナショナル校があり、日本人でも入学が可能です。日本と違い学費が安い学校も多く、選択肢が多いので子供に合った学校を見つけることが可能です。近年は教育移住の方が非常に多いです。



 

2. マレーシア移住のデメリット

 

その1:日本からそこそこ遠い

日本から飛行機で7時間前後、空港までの移動を考えると半日近くかかります。緊急時のフライトが高額になったり、子連れでの移動が大変だったりと不便を感じる事も多いかと思います。


 

その2:狭い日本人社会

日本人社会と程よい距離感で楽しんでいられる方が多いですが、中には狭い日本人社会をストレスに感じる方もおられます。KL首都圏には2万人近い日本人が住んでいると言われております。2万人といえば日本の田舎の市町村くらいとなり、人を数人介せばだいたい繋がります。


 

その3:四季が無い

年中常夏なのは最高ですが、長く住んでいると四季を感じれる事の素晴らしさを痛感します。マレーシア人も日本の四季を楽しみに旅行を計画している方が多いです。


 

その4 : 日本食とお酒類、車が高い

メリットのところでも述べましたが、現地の物価水準に比べて日本食やお酒は高いです。お酒が高いのはマレーシアがイスラム国家であるため税金がかけられているためです。ランカウイ島等免税の場所もあり、旅行先で人気になっています。

マレーシアでは国産車(プロトン、ペロドゥア)のために外国車に関して高い関税をかけております。そのため車は日本で買う2倍程度します。それでもマレーシア人は日本車を多く購入しており、日本車の凄さを痛感します。


 

その5 : 病気になったらいろいろと面倒

マレーシアの医療は先進国レベルで日本語通訳もいると上述しましたが、通訳の方は付きっきりで対応してもらえる訳ではありませんので、英語のやりとりはどうしても必要になります。海外旅行保険や現地の保険に入っていれば高い診察代も支払いは必要ないですが、保険会社への申請等手続きは結構面倒です。手術などが必要な大きな病気にかかった場合は日本に帰られる方が多い印象です。また歯医者は保険適応外となりますので、日本で行かれる方の方が多いです。


 

その6 : 日本と比べてエンタメが少ない

マレーシアだけでなく海外に長く住んだ方は分かると思いますが、日本は本当に遊ぶ場所やたくさんのイベントがある国です。マレーシアではそういったものが少なくなる分、ホームパーティーやBBQをしたり、新しくスポーツを始めたりとする方が多いです。


 

その7 : 日本よりも悪い治安

上述の治安が良いと完璧に矛盾していますが、住んでいる方なら理解出来ると思います。マレーシアは周辺諸国よりも治安は良いですが、日本と比べると確実に悪いです。よくあるのはひったくりで、特に観光客の女性がバイクで狙われます。観光客以外でも駅のエレベーター内で襲われたり、子供の誘拐も実際にあります。安全とは言われますが、日本で生活する以上に注意しないといけない事は間違いないです。



 

3.  マレーシア移住 総評

マレーシアは日本と比べるとまだまだ途上国でありますが、年々成長しており快適な生活を送れるようになってきております。アプリの配車サービス等は日本よりも発展しています。良く聞かれる質問で、マレーシアにいる日本人は何をしているんですか?とありますが、8割は仕事で来ている方(駐在、現地採用等)となります。残りはリタイア後のロングステイ、留学(母子留学、大学生等)、ノマド系となります。

最近はテレビで取り上げられた事もあり、母子留学で来られる方や現地就職を目的に移住される方が増えております。留学目的の場合は小さい頃に多言語(英語、中国語)に触れる事や、欧米の学校への進学などを目的にしているようです。現地就職の方は英語を使った就業経験を積んでキャリアアップを狙う方や、日本での就労に疲れ息抜きのような感覚で来
られている方と様々です。また、富裕層の移住も以前よりも増えており、高級物件を仲介する機会も増えてきました。欧米諸国と比べブランド物件を安く購入でき、将来の伸びしろもあると考える方が多い印象です。






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