2025年マレーシア不動産市場レポート
マレーシア国家不動産情報センター (National Property Information Center) が公表した、2025年マレーシア中央地域不動産市場レポートによると、中央地域(クアラルンプール・セランゴール・プトラジャヤ)の不動産市場は概ね安定した推移を示しました。
同地域の不動産取引は99,437件、総額約RM1,070億となり、取引件数は前年比でわずかに減少したものの、取引金額は3.7%増加しており、市場全体として資金流入は引き続き堅調に推移しています。
中央地域は国内全体の不動産取引の件数で約24%、金額で約44%を占め、依然としてマレーシア不動産市場の中心的なエリアとなっています。
平均住宅価格はクアラルンプールで約RM82万と引き続き上昇傾向が見られます。
中央地域全体が国内不動産取引金額の約44%を占める中、その中核を担うクアラルンプールは首都として経済活動や人口流入の中心的役割を担っており、不動産市場においても中核的なポジションを維持しています。
一方で、取引件数の伸びは限定的であり、物件タイプや立地によって価格動向に差が見られるなど、市場全体として一様な上昇局面とは言い難い状況です。
また、供給や未販売在庫の状況も踏まえると、需給バランスには一部で緩みが見られます。
こうした点を踏まえると、クアラルンプールは引き続き投資対象としての基盤を有する主要マーケットである一方で、足元では市場の選別色が強まりつつあり、今後の価格動向については慎重に見極める必要があると考えられます。
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